家にいるとき、お子さんから「暇だ」と言われて、途方に暮れてしまうことはありませんか。

毎日のように「暇だ」と言われて、お子さんが好きそうな遊びやできそうなことをその都度提案したり、時には提案を却下されて「これは?」「あれは?」というやり取りを繰り返していたりして、親御さんの方が対応に疲れてしまうこともあるでしょう。

・なぜ「暇…」と言うのだろうか?
・「暇」と言われたときに提案する内容に限界がある。
・やることがないからずっとゲームしかやらないのも気になる…
等と気になることがあると思います。

ここでは、お子さんが1人でも余暇時間を過ごせるようになる方法を考えていきます。

なぜ時間を持て余すのか?

発達障害やグレーゾーンの特性を持つ人は、自分から物事を考えて行動をすることが難しかったり、やりたいことがとくになかったり、物事への興味が乏しい場合は時間を持て余すことが多く、何をしたら良いのかわからなくなってしまいます。あるいは、目に見えない時間の概念の認識が難しく時間の感覚や流れへの理解が乏しい場合、空き時間が10分あるとわかっていても10分とはどれ位なのか、10分間で何ができるのかがわからなくて困っているということもあります。集中力が短いお子さんの場合、今やっている遊びにすぐ飽きてしまい、手持無沙汰になってしまうことも考えられます。

時間を持て余すあまり、イライラして不機嫌になったり、場合によってはパニックなどに繋がることもあるでしょう。あるいは今やっている遊びに飽きると、親御さんやきょうだいにちょっかいを出したり、きょうだいがやっていることを邪魔したりして、きょうだい喧嘩に繋がってしまう可能性もあります。

親御さん自身も、喧嘩等のトラブルの仲介をしたり、「暇だ」とまとわりつかれたりするたびに、家事などを中断せざるを得ないことが続くこともあるでしょう。

1人で過ごす余暇時間の過ごし方のアイデア

きょうだいやおともだちなど、誰かと遊んでいる時は、相手の真似をしたり、仲間の輪に入って楽しそうに過ごしている様子も見られることもありますが、1人の時間の時も、自分でやることを何か見つけて好きなように過ごしてくれたら‥と願う親御さんは多いのではないでしょうか。

■やりたいこと・好きなことリストを作る

お子さんがやりたいと思っていることや好きなことが明確に把握できている時は、「やりたいこと・好きなことリスト」を見せて、自分で取り組みたいことを選んでもらいましょう。特に好きな遊びはなさそうな場合は、「どんな玩具があるのか」「その玩具でどんな遊びができるのか」をリスト化して、自ら遊びを選んでもらう方法はどうでしょうか。

文字だけのリストにしたりイラスト入りのリストにしたりと、お子さんの成長に合わせて、リストの内容も工夫してみると良いですね。

■くじ引きで遊びを決める

リスト化しても自分で遊びが決められなかったり、親御さんの提案にのってくれなかったり、たくさんの文字やイラスト情報に引っ張られて、遊びを決めるまでに至らない場合もあるかもしれません。

その時は、「くじ引き」で決めるのはどうでしょうか。様々な遊びを書いた紙を1つの箱に入れておき、その中から1枚引いてもらうという方法です。1つの遊びに飽きたら、次のくじを引いていくのも楽しいかもしれませんね。また、引いた紙に書かれた情報しか目につかないので、すぐに遊びにとりかかれるきっかけにもなるでしょう。

大きな缶の中に入れて引いてもらったり、全部裏返してあるカードから1枚めくってもらったりしています。

■目につくところに置いておく

お子さんが好きな玩具、よく遊んでいる玩具や絵本など、本人が興味を示すと思われるものを目につく場所に予め置いておくのも1つの手です。そろそろ今やっている活動が終わりそう、飽きてきそうというタイミングを見て用意しておく手間はかかるかもしれませんが、目につく場所にあると、暇を持て余した時に本人が気づいて手にとることもあるでしょう。

好きなものが定まらない場合は、音を楽しめるメロディブックや楽器、感触を楽しめる粘土遊び、光を楽しめる玩具など、様々なものを用意しておくことで、手を伸ばして興味を示すこともあるかもしれません。

■課題を提示する

親御さんの提案を割と受け入れやすいお子さんや好きなものが特にないお子さんの場合は、お子さんが取り組めそうな課題を提示するのも1つの案です。自分にできる課題だと集中して取り組んでくれることもあるでしょう。
パズルや塗り絵、点つなぎ、散歩、お料理をしてみるなど、お子さんの成長に合わせた課題やお手伝いをお願いするのはどうでしょうか。

■普段の遊びに変化をつけてみる

リストの中やくじ引きで余暇活動内容を決めても、活動内容に飽きてくる場合もあるかもしれません。変化をつけてみたいと思うこともあるでしょう。電車の絵本をいつも読んでいるなら、電車の塗り絵やお絵描き、実際に電車を見に行ってみるなどの内容に展開させたものを用意しておくのもいいでしょう。

■時間を伝えてみる

10分の空き時間など、時間が限られている中で何ができるのかわからずにいるお子さんには、短時間でできそうなものをリストアップしたものを提示してみるのはどうでしょうか。少しずつ時間の感覚がついてくるきっかけになるかもしれませんね。

まとめ

  • お子さんが時間を持て余す背景を知る。
  • 1人でもできそうな活動内容(お子さんの好きなもの、いつも遊んでいるもの、興味を持ちそうなもの)をリストアップしておく。
  • 普段の遊びに変化をつけたものを示す。

お子さんによって時間を持て余す背景は異なってきますが、リスト化したものを提示したり目につくところに玩具等を置いておいたりすることで、自分で選択して行動につなげるという自主性を育んだり、自分の好きなことを見つけたりできるきっかけに繋がることを願っています。また、短時間でも1人で活動を見つけて遊べた時は褒めたり、親御さんの気持ちを伝えられたら良いですね。

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