「子どもに発達障害があると分かって、障害のことをちゃんと知りたいと思う」

「発達障害について学べる資格講座は、保護者が受講しても役立つのだろうか」

そんな疑問を持っていませんか。

我が子に発達障害があるという現実と向き合っていると、「親として何をしてあげられるだろう」と考えることは多いですよね。

新しい学びは自分の固定観念に風穴を開けてくれることが多く、資格講座の受講もその一つです。

「今、家庭で解決したい困りごとがある」
「良い親子関係を築いていきたい」

そのような方は特に、資格講座を受講することで、ご自身の子育てに役立つヒントを得られると思います。

この記事では、発達障害のある子を子育て中の親御さんに向けて、「どんな学びが役立つのか」、「保護者に適した資格講座にはどんなものがあるか」についてお伝えしていきます。

発達障害について保護者が資格講座で学ぶ3つのメリット

資格講座は仕事に活かすために学ぶのでは?と思いがちですが、保護者が受講してもメリットがあります。主なメリットを3つご紹介します。

小学生の親子

自分の子どもに合った具体的な手立てが分かり、子育てに自信が持てるようになる

資格講座の内容は、書籍やインターネットなどのから得る情報と比べると、より詳細で具体性のある学びができる傾向にあります。そのため気付きを得るチャンスも多く、子どもの特性を正確に把握して、個々に合った具体的な対処法を導き出せるようになるのです。

自分の子どもに適した手立てが分かると、大抵の困りごとは和らいでいき、親は自分の子育てに自信が持てるようにもなります。平穏な子育てができているときって、自分に迷いがないときなんですよね。資格講座での学びは、「子どもも私も大丈夫」という自信がつきます。

自分の子ども以外の特性や事例に触れることができる

資格講座では具体性のある学びができると前述しました。これは資格講座の多くが、様々な事例を通して学習できるようなカリキュラムになっているからです。

例えば、発達障害の特性を知識として学んだだけでは、実際に何か問題が起きたときに、すぐに特性と結び付けられないことがあります。そこで具体的な事例も一緒に学んでおくと、課題に直面したときに「これはこの特性から起きているのだ」と分かるようになり、実生活での対処もしやすくなります。

つまり事例で学習をすると、学んだことが実践しやすくなるというメリットがあるのです。

資格講座では様々な事例に触れることができ、講座の種類によっては、受講者同士で体験をシェアできるものもあります。他の子の事例という貴重な情報をきっかけに、我が子に適した対応策が見つかることもあり、とても参考になります。体験談が聞ける講座は、価値が高いと言えるでしょう。

資格を活かして将来サポートする側になることも可能

受講後に取得できる「資格」もメリットの一つです。資格を取得すれば子育てが上手くいくわけではありませんが、学びの結果として自信や喜びとなることは間違いありません。

資格の取得をきっかけに、自分の子育てだけでなく、ボランティア活動や仕事として活かしたいと考えるようになるかもしれません。外に向けての発信・活動をしたくなったとき、資格は支えになります。

「今はまだ考えられないけれど、いつかは…」そのような想いが少しでもある方なら、資格が無駄になることはありません。

発達障害特性がある子の保護者として知っておくと役立つこと

発達障害に関する資格講座を検討する際は、保護者として知っておくと役立つ内容を学べる講座であることが望ましいです。

保護者として知っておくと良い項目を、いくつかご紹介します。以下に挙げた内容が講座で学べそうであれば、保護者にとって良い講座であると言えるでしょう。

子どもの特性を理解して、その子にあった対処法が分かる

いつまでも泣き止まない、お友達に手をあげる、ルールが守れない・・など、発達障害の子どもにみられる「問題行動」といわれるものには、それぞれの子どもの特性からくる原因があります。

発達障害の特性は、1人1人違います。ですので、まずは個々の特性と問題行動の原因となるものを理解することで、その子に合わせた適切な対応ができるようになります。特性の理解から手立ての発見までの流れが具体的に学べる講座を、ぜひ選んでください。

日常生活での工夫

環境を整えることで、発達障害特性のある子が生活しやすくなることは、往々にしてあります。「失くしものが多い子にできる工夫」「集中力が続かない子に適した空間」など、子どもを取り巻く環境の整え方も、保護者として知っておきたい点です。

また、食事面でできる工夫についても学んでおくことをおすすめします。

発達障害の子は、一般的な栄養摂取とは違った観点から食生活のサポートをしてあげることで、良い変化が見られることもあります。「どんな食生活が好ましいか」という、意識すると良いポイントを知るだけでも非常に役立ちますので、ぜひ学んでおきたい分野です。

保育園や幼稚園、学校との連携の方法

園や学校や先生方との関わり方も、親が直面する課題の一つです。

子どもが園や学校で穏やかに、活き活きとした時間を過ごすためには、先生方と情報を共有したり、時には有効な支援をお願いする必要も出てきます。

先生方に伝えておくべき情報や上手に連携していく方法。そういったことも知っておくと、いざというときに過度に不安にならずに、行動することができます。

保護者自身の心の整え方

「子どもについ怒鳴ってしまう」「こんなに頑張ってるのに何も改善してない気がする」という辛い状況に陥ったとき、心を立て直していくのは大変ですよね。

発達障害の子の子育ては、丁寧な関りが必要なため、どうしても大変に感じてしまうことが多いです。ここで親自身の気持ちを整える方法を知っていると、壁を乗り越えやすくなります。目の前の問題がなくなる訳ではないのですが、悩みが軽くなるという状況に持っていけるようになります。

親の心の状態は、子どもにも大きな影響を与えます。親自身が切り替え上手になれるよう、自分の心の整え方も学んでおくとよいでしょう。

発達障害に関する資格講座を保護者が選ぶときに見るべきポイント3つ

勉強する女性

ご紹介してきた「保護者が知っておくと役立つこと」を学ぶために、資格講座は良い手段になります。

ここでは、講座を選ぶときにチェックすると良いポイントを3つお伝えします。

①保護者目線で作られた講座であるか

講座を検討する際は、保護者に向けて作られた講座であるかを確認してみましょう。保護者目線の講座の場合、家庭での困りごとや、保護者特有の悩みを解決していける学びができます。

主に支援者向けとして作られた講座の場合、集団生活でのサポート方法を中心に学ぶ構成になっていますので、自分が学びたい内容とずれが生じるかもしれません。

講座の主な対象が、保護者なのか支援者なのか。学べる内容を確認して検討するようにしましょう。

②どのような学習方法か

資格講座の学習方法には、「動画視聴型」や「テキスト学習型」、「参加型(対面型)」といったものがあります。最近ではZoomを使った「オンライン参加型」も増えてきました。

各学習方法のメリット・デメリットには、次のようなものがあります。

動画視聴型・テキスト学習型のメリット・デメリット

メリット
・いつでも自分の好きな時間に視聴できる

デメリット
・1人で学習を進めるため、どこまで理解を深められるかは自分次第

参加型のメリット・デメリット

メリット
・相互に交流しながらの受講のため、より深い学びができる
・講師や他の参加者と交流ができる

デメリット
・講座の時間に縛られる

どちらの学習方法でもメリット・デメリットはありますが、より質の高い学びにつなげられるのは「参加型」の講座です。講師や他の参加者と交流できる参加型の講座は、テキストにはない学びもあり、気付きを得る機会も多いでしょう。

③受講後も学び続けることができるか

受講後にも質問ができたり、受講者同士で交流できたり、という環境があればなお良いです。

受講してその場では満足できても、新たな疑問や悩みは出てくるものです。困ったときに相談できる環境が受講後にもあれば、保護者としても心強いですね。

発達障害を持つ子の保護者に適した資格・講座4選

勉強する女性

資格講座を選ぶときのポイントを踏まえて、発達障害を持つ子の親御さんに適した資格講座を4つご紹介します。

発達障害ライフスキルトレーナー資格認定講座

自閉症児教育に実績のある武蔵野東学園の編集協力により開発された、認定資格講座です。四谷学院による通信講座として、オンラインで受講します。

講座内容は、家庭におけるライフスキルを身に着けられるよう、トレーニング方法を学べるものとなっています。

講座内でいうライフスキルとは、子どもが地域社会で質の良い暮らしができるようにするためのスキルを指しています。

例えば、手洗い・うがいといった家庭内での身辺自立のスキルから、買い物や交通機関の利用といった社会的自立に向けたスキルまで、様々な場面でのスキルにつながるトレーニング方法が学習できます。

単に子どもを訓練する方法を学ぶのではなく、子どもの特性を正しく理解して、親が前向きな気持ちで支援していけることを大事にしている講座なので、家庭で無理なく実践できる方法が学べるでしょう。

「家庭での困りごとを解決したい」「将来の自立に向けて家庭でできるトレーニング方法を知りたい」という方は、検討してみてください。

講座受講はオンラインによる動画視聴となり、パソコンやタブレットでの学習です。スマホでの視聴もできます。

【講座概要】

・受講費用:109,780円(税込み)
・受講方法:動画視聴
・受講時間:動画一本あたり約15分。週末45分のペースで学習すると、約5ヵ月で修了可能。
・受講期限:有効期限1年間(6か月程度が標準学習期間)
・認定試験:自宅受験。レポート課題・ケーススタディ課題の提出。合格すると認定証と認定バッジが付与される。
・詳細:https://yotsuyagakuin-ryoiku.com/lifeskills-trainer/

発達障害コミュニケーション指導者 初級

一般社団法人日本医療福祉教育コミュニケーション協会による、発達障害に関するコミュニケーション指導者を養成する資格講座です。初級・中級・上級と分かれた講座は基本的には支援者が主な対象ですが、初級に関しては保護者も対象です。

初級講座では、発達障害の特性や関わり方、発達障害に関する法制度や医療について学びます。

「特性や関わり方と一緒に、法制度や医療という点でも基本的な情報を知っておきたい」という方に向いています。

【講座概要】

・受講費用:19,000円(動画視聴講座の場合)
・受講方法:動画視聴
・受講期間:視聴期限25日間
・認定試験:試験は無し。講座受講後、レポート・資格認定申請書・受講証のコピー・認定料振込の領収書を提出すると、認定証が受け取れる。認定料は4,000円(正会員は2,000円)
・詳細:http://amwec.or.jp/

子ども発達障がい支援アドバイザー

子ども発達障がい支援アドバイザーは、生涯学習のユーキャンと発達凸凹アカデミーのコラボにより生まれた通信講座です。

この講座では、子どもの発達に関する基本的な知識から、困った行動に対する正しい対応法までが学べます。

講座で学んだことをすぐに実生活に活かせるよう、絵カードや支援ワークブックも用意されています。付属の事例集では、自分の子以外の様々な事例に触れられるため、新たな視点で子どもをサポートしていけるようになるかもしれません。

「すぐに使える支援グッズがあると助かる」、「対面講座はどうしても気後れしてしまう」という方には、こちらの通信講座は選択肢の一つとなるでしょう。

【講座概要】

・受講費用:32,000円(一括払いの場合)
・受講方法:テキスト学習(テキストと連動したDVD付属。質問回答サービスあり)
・受講期間:標準学習期間3ヶ月(指導サポートは最大6ヶ月)
・添削及び試験:添削2回・終了認定試験1回
・詳細:https://www.u-can.co.jp/course/data/in_html/1524/

子どもの発達インストラクター養成講座

子どもの発達インストラクター養成講座は、対面式のオンライン講座です。

講座を開催している発達凸凹アカデミーの講師陣は、各々が各分野の専門家であり、同時に発達障害やグレーゾーンの子どもを育てている保護者でもあります。

保護者に寄り添って作られた講座では、専門的な知識はもちろん、家庭でできる子どもの伸ばし方を、たくさんの事例を交えながら学ぶことができます。

発達凸凹アカデミーは、講座終了後も学び続けること、支え合う仲間としてつながり続けることを大切にしているため、受講後のフォローにも力を入れています。定期的なサポート会や交流会を開くなど、他の講座にはない継続して学び続けられる環境が整っているのも主な特徴の一つです。

「自分の子どもにぴったり合う対応法を学びたい」「似たような子育てをしている人とつながりたい」「いつでも相談できる場が欲しい」という人ににとって、最適な講座です。

【講座概要】

・受講費用:1講座あたり176,000円~(分割払い可)
・受講方法:オンライン受講(録画あり)
・受講期間:1講座あたり1日3時間×3日間。講座終了後の継続的なサポートあり
・試験:課題レポート提出後、認定証の付与
・詳細:https://dekoboko-academy.com/shikaku

まとめ

資格講座は、書籍やインターネットの情報より具体的で実践的な内容を学ぶことができ、悩み解決のツールの一つとして役立ちます。保護者が自ら学べば、自分の子の特性を正しく理解でき、その子に合った対処法の発見へとつながるでしょう。保護者が知って実際に役立つ内容が学べる講座を探すのが良いです。

講座には動画視聴や参加型などがあります。各自が望むスタイルで学ぶのが一番ですが、もし一人で悩んでしまうことが多いなら、同じような立場の人とつながれる参加型がいいかもしれません。

お子さんに向き合う気持ちが少しでも楽になるように、この記事が参考になれば幸いです。

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